コラム
2021/08/06

夏野菜の栄養と正しい保存方法

暑い日が続きますね。暑さと湿気で食品の保存期間も短くなり、気づけば「冷蔵庫の食材がダメになっていた…」なんてことありませんか?野菜はものによって保存方法が異なります。今回は、旬である夏野菜の栄養と、正しい保存方法についてご紹介していきます。

目次
野菜を保存する際の3つのポイント
トマト
きゅうり
なす
ピーマン・パプリカ
まとめ

野菜を保存する際の3つのポイント

①湿度
②温度
③光

湿度

乾燥が苦手な野菜は多いです。濡らした新聞紙やキッチンペーパーにくるんでから、袋に入れて保存しましょう。袋はジッパーつきのものがおすすめです。ラップに包んで保存するのもおすすめです。

温度

野菜によって適切な温度は違います。夏野菜は7~8℃が適切なものが多く、冷やし過ぎると痛みが早くなるものもあります。

野菜に太陽の光が直接当たってしまうと、光合成をおこなうので野菜に含まれるアミノ酸やビタミンなどを消費します。日光が当たらない場所で保存しましょう。

トマト

トマトの栄養

トマトにはリコピンという抗酸化作用のある栄養が含まれています。細胞の酸化を防いでくれるため、老化予防や生活習慣予防、美肌に効果があります。リコピンは加熱することで吸収が良くなるので、スープやトマトソースにして食べるのがおすすめです。

トマトの保存方法

実は、トマトは低温が苦手です。冷蔵庫の中は3℃ほどなので、トマトが冷え過ぎてしまうことも。野菜室にそのまま入れるのはやめましょう。トマトはキッチンペーパーでくるんでから野菜室にいれることで、寒さや衝撃から守られて10日間ほど長持ちします。ヘタの部分を下にして保存しましょう。また、色が青く完熟していないトマトを買ってしまった時は、キッチンペーパーにくるみ25℃程度の室温で保存すると完熟して美味しく食べられます。

きゅうり

きゅうりの栄養

きゅうりはカリウムという成分が豊富で、むくみの解消に効果的です。夏は冷房にあたりすぎたり冷たい物を食べすぎたりして、むくみやすい季節です。カリウムを摂取してむくみを解消しましょう。またきゅうりに含まれる「ホスホリパーゼ」という酵素は、体内の脂肪を分解してくれます。栄養は皮や種の部分に豊富に含まれるので、皮はできるだけ残して食べましょう。

きゅうりの保存方法

きゅうりもトマト同様、低温が苦手です。10~15℃が適温なので、冬は常温保存できます。夏場はキッチンペーパーでしっかりと水分をふきとってからポリ袋にいれて野菜室で保存しましょう。水分がついたままだと痛みやすくなります。5日以上保存したい場合は、1本ずつラップにくるんで冷凍保存するのがおすすめです。

なす

なすの栄養

なすに含まれるナスニンという成分も、抗酸化作用あります。夏野菜は抗酸化作用が豊富ですね!きゅうりと同様、皮に栄養が豊富なので皮はあまりむかないようにして食べましょう。水に長時間さらしてしまうと栄養が流れ出てしまいます。5分以上は水にさらさないよう気をつけてください。

なすの保存方法

なすは5℃以下で保存すると低温障害を起こします。冬場は常温で、夏場は野菜室での保存がおすすめです。野菜室にいれる時は1本ずつラップにくるんでから入れましょう。なすは乾燥に弱いので、むき出しのまま保存するとしなしなになってりまいます。

ピーマン・パプリカ

ピーマン・パプリカの栄養

ピーマンやパプリカはビタミンが豊富です。夏場は日差しが強くビタミンCが失われやすくなるので、パプリカを摂取的に摂るようにしましょう。パプリカに含まれるビタミンCはピーマンの2倍以上です。加熱せずにサラダに載せるなどして食べるのがおすすめです。

ピーマン・パプリカの保存方法

ピーマンやパプリカはキッチンペーパーでしっかりと水分をふきとってからポリ袋にいれて野菜室で保存しましょう。密閉はせずに、ポリ袋に入れるのがおすすめです。きゅうりと同じように水分がついたままだと痛みやすくなる上、通気性も必要です。カットしたものはなるべく早めに使うようにしましょう。栄養が長期保存する場合はカットしてから冷凍庫に入れましょう。

まとめ

□トマトはキッチンペーパーでくるみ、ヘタを下にしてから野菜室で保存する。
□キッチンペーパーでしっかりと水分をふきとってからポリ袋にいれて野菜室で保存する。
□1本ずつラップにくるんでから野菜室で保存する。
□しっかりと水分をふきとってからポリ袋にいれて野菜室で保存する。

野菜ごとに適切な保存をすることで、食材の無駄もなくなります。
食べ物が痛みやすいこの季節にぜひ試してみてください。